
カザフスタンの文化
料理
カザフスタンの料理は、肉や小麦粉製品がとても豊富なので、ボリュームがあり、栄養価も高いです。
スープとおかずを混ぜたような感じの料理も多いです。それにお野菜やスパイスが色どりを添え、味に豊かさを与えています。

最も美味しいカザフスタン料理とレシピ 20選
ベシバルマク

ベシバルマクはゆでた馬肉もしくは羊肉で作られる料理で、カザフ語ではカザクシャ・エトつまり「カザフの肉」と呼ばれています。カザフスタンで最も人気のある料理で、手で食べる慣わしになっています。
<準備するもの>
ラム肉1.5kg、タマネギ400g、ニンジン100g、水2ℓ、塩、コショウ、卵1個、小麦粉500g、麺生地用の水200ml
<作り方>
肉、調味料、タマネギ、ニンジンを水に入れ、弱火で2〜3時間、定期的に灰汁を取りながら煮込んでください。小麦粉、卵、水、塩をつかって生地をこね、30分ほどそのまま生地を寝かせておきます。
それからその生地を薄く伸ばし、5~7cmの長方形状に切り、幅広の麺を作ります。この麺はそのままさらに20分ほど置いておきます。
野菜をだし汁から取り出し、肉を細かく刻みます。残った玉ねぎを輪切りにして、ブイヨンを注ぎ、調味料を入れて2分ほど煮込みます。麺を適当な分量ブイヨンに入れ、2分ずつ茹でます。お皿に麺、肉、煮込んだ玉ねぎを盛りつけます。残ったブイヨンは別添えにしてスープとして召し上がってください。
肉入りマンティ
ひき肉と玉ねぎが入った、大きくて風味豊かなカザフの蒸し餃子マンティです。
<準備するもの>
小麦粉500g、卵1個、塩、クミン、コショウ各小さじ1、玉ねぎ500g、ラム肉または牛肉1kg、バターまたは牛脂100g、水
<作り方>
小麦粉、卵、塩、水を混ぜた生地を必要なかたさになるまでこね合わせ、
20分ほど寝かせておきます。
肉を粗く刻み、玉ねぎ、スパイス、塩を加えた水と混ぜ合わせてください。
そこにバターもしくは牛脂をカットして入れます。
生地を薄く伸ばし、10~12cmの大きな正方形に切り、具を入れ、巾着袋のように口を閉じます。こうしてできたマンティは約30〜45分蒸して出来上がりです。

ジャガイモのマンティ

お肉が苦手な方向けのジャガイモ・マンティです。
<準備するもの>
小麦粉500g、水200ml、卵1個、塩小さじ1、ジャガイモ1kg、玉ねぎ700g、バター200g、クミン小さじ1.5、コショウ
<作り方>
小麦粉、卵、塩、水から生地を作り、30分ほど寝かせておいてください。
玉ねぎはみじん切り、じゃがいもは薄くスライスするかすりおろします。
玉ねぎとじゃがいもから作った具とスパイスを混ぜ合わせます。
生地を伸ばして10cm角に切り、それぞれにバターと詰め物を入れ、4つの角をそれぞれつなぎ合わせます。
マンティは柔らかくなるまで蒸してください。
パラウ
カザフ料理に欠かせないカザフ版ピラフ(パラウ)です。
<準備するもの>
ラム肉または牛肉400g、お米1.5カップ、タマネギ1個、ニンジン2本、干しブドウ100g、牛脂、サラダ油、スパイス
<作り方>
肉を食べやすい大きさに切り、スパイスを加え、ラードやオイルと一緒に鉄製の大釜(カザン)に入れてください。
カリカリになるまで炒めてから、千切りにした野菜を加えて全体を炒めます。
お米の半分を平らに敷いて、その上に洗った干しブドウ、残りのお米を均等に並べます。
それに水(1kgあたり1.5リットル)を入れ、底に到達するように数カ所穴をあけ、蓋をして、弱火でお米が出来上がるまで炊きます。

スィルネ

鉄製の大釜(カザン)で作ったラム肉です。
<準備するもの>
ラム肉1kg、ラムの脂50g、玉ねぎ350g、お好みでハーブ、にんにく、スパイス
<作り方>
肉は大きめの塊に切り、塩をしてしばらくそのまま置いておきます。
玉ねぎは半月切りにし、刻んだハーブとにんにくと混ぜ合わせます。
ラムの脂は薄くスライスしておきます。
大鍋(カザン)にラムの脂、肉、スパイスと玉ねぎを入れ、手でぎゅっと押してから蓋をして最低の火力にした状態でオーブンで3〜4時間程度煮込んで出来上がりです。
サムサ
最もポピュラーなカザフスタンのピロシキで、具はどんなものでも大丈夫です。最もスタンダードなもののレシピを挙げます。
<準備するもの>
もつ500g、玉ねぎ2個、塩10g、水1カップ、コショウ、小麦粉3カップ、サラダ油250ml、重曹小さじ1/2
<作り方>
みじん切りにした玉ねぎを炒め、もつは柔らかくなるまで煮ます。
全体をミンチにかけ、コショウを加えます。
ぬるま湯で小麦粉、重曹、塩、油(大さじ2)を混ぜた生地を作ります。
この生地を15分間そのまま寝かせ、小分けにして10~12cmの丸型に伸ばします。
具をその皮に詰め、サムサの端を閉じて、植物油で揚げます。

コクタル

燻製の魚は伝統的にコクタル専用の調理器具で作りますが、ここではオーブンを使って簡単に作れる方法を紹介します
<準備するもの>
コイ1.5kg、トマト200g、玉ねぎ100g、なす150g、ピーマン80g、チーズ80g、にんにく4片、スパイス
<作り方>
魚の皮をむき、背骨を切り落として切り身を開きます。
その状態でスパイスをふりかけて30分ほど置いておきます。
切り身の上に輪切りにした玉ねぎと細かく刻んだ野菜をのせ、
チーズをふりかけて180℃のオーブンで50分ほど焼きます。
シェルペク
カザフスタンの伝統的な薄焼きパンで、スープやメインディッシュに欠かせないものです。
<準備するもの>
小麦粉1カップ、牛乳1カップ、バター大さじ1、砂糖小さじ1、塩少々
<作り方>
小麦粉をメッシュでふるいにかけ、塩と砂糖と混ぜます。
空洞を作り、そこに温めた牛乳を注ぎ、生地をこね、15分ほどそのまま生地を寝かせておきます。
生地をもう一度こね、更に寝かせ、4つの玉状に小分けにします。
その玉をそれぞれ薄さ2~3mmの丸型に伸ばします。少量の油で揚げます。

バルカイマク

甘くてとろける煮立てクリームは、ソースやデザートの代わりにもなります。
<準備するもの>
生クリーム400ml、小麦粉大さじ2、はちみつ大さじ3
<作り方>
生クリームを脂肪分が多くなるまで加熱し、小麦粉を加えて混ぜ、
それにはちみつを加えます。
火を弱め、バルカイマクを混ぜながら10分ほど煮て出来上がりです。
魚のベシバルマク
このお料理はカザフスタンの限られた地域でしか出されないものですが、紹介するのに値する美味しいものです。
<準備するもの>
チョウザメ800g、玉ねぎ3個、ローリエ2枚、香辛料、卵1個、小麦粉1カップ、水
<作り方>
魚の皮を取り、きれいに洗って大きめに切り、水を注いでローリエとスパイスと一緒に30〜40分煮ます。
小麦粉、塩、卵、水から生地を作り、四角に切り、それを魚のだし汁で茹でます。
同じだし汁で玉ねぎを茹で、ハーブを添えて出します。
