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日本には野球やサッカーなどのように欧米諸国から入ってきた人気のあるスポーツ競技もたくさんありますが、「国技」としては相撲や武道が挙げられます。

ここでは日本の国技である相撲や武道について簡単に紹介するのと同時に、国民の間で広く親しまれているスポーツ全般に関しても触れたいと思います。

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合気道

合気道

合気道は、日本の武道の一つで、身体の調和を通じて相手の攻撃を受け流し、その力を利用して制することを目指す武道です。合気道の創始者である植芝盛平(うえしば もりへい)は、武道の中でも特に相手の攻撃を力任せに受け止めず、流れるような動きで制するという思想を基にしています。

合気道の基本的な特徴や要素は以下の通りです:

◎身体の調和と流動性: 合気道では、身体のバランスを保ちつつ、自然な流れを重視します。相手の攻撃が来た際に、その力を受け流し、それを利用して制することを目指します。


◎投げ技と関節技: 合気道の技術は、相手の攻撃を受け流すだけでなく、投げ技や関節技を含む多様な技術を用いて相手を制します。これらの技は、相手の力を逆に利用して制御するものです。


◎円滑な動き: 合気道の動きは円滑で流れるようなもので、無駄な力を使わないことが重要です。このため、身体の動きと呼吸が連動しており、相手の力を受け流すと同時に、的確なタイミングで技をかけることが求められます。

◎心の鍛錬: 合気道は単に技術の習得だけでなく、心の鍛錬も重視されます。相手との調和や平和的な解決を追求し、攻撃的な精神ではなく、相手を思いやる心を培うことが大切とされています。


◎武道としての哲学: 合気道には日本の武道の中でも独自の哲学や精神が含まれています。和を重んじる心、自己の成長と向上、他者への思いやりなどが大切な要素とされています。

合気道は技術の習得だけでなく、精神的な成長や心の鍛錬を通じて人間性を向上させる手段としても重要視されています。道場での稽古を通じて、技術と精神を磨くことが合気道の目的の一つとされています。「和の武道」と称される合気道は相手との強弱を競うことをしないため、競技を行わないことも特徴的です。

合気道の創始者である植芝盛平の動画はYouTubeでもたくさんあります。どれを見ても圧巻ですが、1969年に撮影された最後のデモンストレーションの動画など、神業のようです。

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剣道

剣道とはる日本の剣術を競技化した武道です。

剣道(けんどう)は、日本の伝統的な武道文化の中で発展した武道の一種です。武士階級が戦闘技術を鍛えるために行ってきた剣術の流れを汲み、身体と心の鍛錬、道徳的な価値観の向上を目指す総合的な訓練を提供することを目的としています。全日本剣道連盟では剣道を「剣道は剣道具を着用し竹刀を用いて一対一で打突しあう運動競技種目とみられますが、稽古を続けることによって心身を鍛錬し人間形成を目指す「武道」です。」と定義しています。

剣道

剣道の主な特徴や要素は以下のとおりです:

1. 武器としての剣(竹刀): 剣道は、竹でできた模擬刀である竹刀(しない)を使用します。実際の刀ではなく、竹刀を使うことで安全性が確保され、練習が行いやすくなっています。

2. 礼儀と礼節: 剣道は礼儀作法が非常に重要です。練習や試合の際には、相手や先生への敬意を示すための正式な礼儀が行われます。これにより、剣道は単なる戦闘技術だけでなく、道徳的な側面も含んだ総合的な修行を促進します。

3. 試合と稽古: 剣道は、試合や稽古を通じて技術や精神力を向上させることを重視します。竹刀を用いた試合では、相手の心を読み、正確で速い動きを用いて得点を狙います。

4. 集中力と精神力: 剣道は、相手の動きを読む能力、集中力、冷静さ、精神的な強さを発展させるのに役立ちます。勝敗よりも、自己の成長と向上を追求する姿勢が重要視されます。

5. 段位制度: 剣道には段位制度があり、技術や精神力の向上を示すランクが存在します。段位は、帯で示され、高い段位になるほど深い理解と技術が求められます。

剣道は、身体の動きや技術だけでなく、精神的な成長や道徳的な向上を追求する日本の伝統的な武道の一環として、多くの人々に愛されています。

尚、剣道は柔道と並び警察官必須の術科(武道)とされています。
また2012年から日本のすべての中学校で導入されている保険体育科での必須科目(中学校武道必修化)としての武道でも、剣道の導入率は柔道に次いで多いです。


ちなみにこの「中学校武道必修化」ですが、2006年に義務教育機関である中学校の第1&第2学年の保健体育科で、男女ともに武道を必修とすること、という法律が施行され、2008年改訂の学習指導要領に盛り込まれました。

これに基づき2012年度からすべての中学校で実施されています。つまり2012年から日本では中学校で男女問わず、柔道、剣道、空手などの武道を学ぶことになったわけです。

 

武道の「聖地」とも呼ばれる日本武道館が定期的に行っている中学校武道必修化の状況調査では、導入されている武道種目の比率が柔道64.5%、剣道34.4%、相撲3.3%、空手2.2%(日本武道館による2019年の定期状況調査の結果。

 

全国9371校を対象。回答率100%)となっており、一位の柔道と二位の剣道は、三位の相撲や四位の空手を大きく引き離しています。
 

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